結婚生活はなぜこんなに苦しいのか
やることはいっぱいだし努力もいっぱい。
そこで読んだ本からふと考えた。

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一夫一婦制自体が、歴史上どう考えても当り前ではない。
現代では正解となっているが、そうなったのは
人類の長い歴史から見たら、ついこの前だ。

それを当り前だと思うから色々おかしくなるんじゃないかと
この本「大奥と後宮 愛と憎悪の世界」を読んで考えた。

フランスで、容色の衰えた愛人が、自分をつなぎとめるために
敢えて若くて無知な女を次々と紹介し、
知識やおしゃべり相手として自分が必要になるようにつなぎとめたり…

オスマン・トルコのハーレムや中国の後宮で、
皇帝の子を生んだ女性だけが権力の座に上り詰め
他は一生日の目をみないで老いていく…

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人間は本来、群れののいきものだったはずだ。
強いオスに沢山のメスが群がっていたはずだ。
子孫を残せる=メスを我が物にできるのは強いオスだけで、
群れのメスの中に序列があったはずだ。

どんなに不平等だと言われても
きっとそれが自然な姿だ。

生まれた瞬間人間は平等ではない。
遺伝子的なレベルの時点で、美男美女がいて、不細工がいて、頭がいいのがいて、馬鹿がいて、
力の強いのがいて、弱いのがいる。

それに加えて現代はもっと複雑で、
金持ちがいて、貧乏がいて、
教育資本が高い家がいて、低い家がいて、
毒親の家がいて、非毒親の家がある。

こんなにも沢山の要素の組合せになる。
だから、最高と最悪の組合せを想定すれば、

美形で頭が良くて力も強くて金持ちで教育資本が高く非毒親の家に育つ人間と
不細工で頭が悪くて虚弱で貧乏で教育資本も低い毒親の家庭に育つ人間

それを平等だと仮定して、
一夫一妻制をしいている。

当り前のことかもしれないが、改めて文字に起こすと
本当におかしな話だ。

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もう叩かれるの承知で書いてしまえば
現代は、本来メス=妻を娶るに値しない男が、
本来十把一絡げで一人の男をつなぎとめるに相応しい才覚のないメス=女と
一夫一妻状態を築いて子孫を残している、人類史上類を見ない異常な状態ではないか?

と、女ながらに思った。 

現代を生きる人間、少なくとも私は、あまりにも「人間は平等だ」と教育されすぎて
一夫一妻が、人類の歴史上、性質上、不自然であることを忘れてしまっていた。
そして、それはきっと私だけではないんじゃないか。

そんなことを考えて 、周りを、自分を、見渡してみた。
そしたら、 少し、謙虚になれた。

そして、この異常な事態=一夫一妻の婚姻状態 を継続するために
努力は放棄していいもわけがないと、思うようになれた。