水曜プールに行く途中、道に落ちていた桜の花を拾った。

風で落ちたのだろうか、
2つの咲いた花と、3つのつぼみのついた固まりが
ごそっと落ちていて、まだ誰にも踏まれていないようだった。

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なんだか勿体無くて、拾い上げてよく見てみた。
桜の咲いた花が薄ピンクなのはよく知っているつもりだったけど、
つぼみは存外濃いピンク色で驚いた。

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なんだか、可哀想になってきた。
つぼみのまま、咲くこともなく踏まれていくなんて。
踏まれないにしろ枯れていくなんて。

梅の花のことを思い出したのもあり、
思わず、この花も咲かせよう、そう決めた。

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しかし、プールに行くわけで、私は入れ物も特に持っていなかった。
そのため、プールに行って帰って見てみたら、
完全にその桜の花は潰れていた。

つぼみもグシャっとなっているのが分かった。

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ごめんなさい、ごめんなさい
出来もしないことを引き受けて
結局何もできやしなくて、お節介で

すごい自己嫌悪に陥りながら、
小さな入れ物に水をいれて、その上に桜の花を浮かべた。

桜の花は、元気無さそうに水の上にぷかぷかと浮かんでいた。

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「水が多すぎてふやけて沈んじゃうんじゃないか」
「まぁいい、どうせ、潰される運命だったんだから」

最悪なことを考えながら、
そのまま見るのが怖くて、
放置して2日が経った。

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恐る恐る見てみると

なんと、つぼみが全て花開いていた!
嬉しかった。
と同時に、昨日見てたら成長も楽しめたのにと悔やんだ。

そして、是非写真に取ろうと思って水から引き上げたところ
なんと花びらが4枚落ちてしまった。

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花は 水さえ与えていれば

ひとりの力で 咲けるのに。

あれやこれやと こねくり回して

散らせてしまった。

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このことが、

桜の花=私
私=親

という配役で、自分の中でしっくり来てしまった。

そう

あれやこれやとこねくり回した側は
良かれと思ってやったのであって
悪気はないのである。

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悪気がなければ罪ではないのか?

自分が余計なことをしたということに気づかなければ、
あるいは気づかないふりをしていれば、逃げ得なのか?

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世の中は不条理だ。
鈍感な人間の方が
他人を傷つけながら自分は楽に生きられる。

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でも気づいてしまったからには、私は謝る。

あなたの咲く力を信じてあげられなくてごめんね。
逃げてごめんね。
もう逃げないからね。
咲いてくれて、ありがとう。
うれしい。

2013-02-10 015