前回の続き

私はいつも怒りでいっぱいだった。
「お母さんなんで分かってくれないの?」って。
それって、分かってくれることが大前提っていうことで…

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私は29歳になるまで、母親が感情を持ってることに気づかなかった。
何故か。

それはきっと、自分の感情が母親と完全に同化してたから。
それが前提だったから。
それを本気で疑ったことがなかったから。

自分の感情=母親の感情だから、
母親が独自に感情を持ちえるということは私にとって起こりえなかった。

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「お母さんはあなたと別の感情をもっています」

だなんて
当り前すぎて、カウンセラーも指摘してくれないことだと思う。


あれ

あれ

じゃあ他の人の感情は?と考えると
混乱のあまり訳がわからなくなった。

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親離れというのは、母親が自分と違う感情を持つ
別の生き物なんだ、と納得
した上で行われるんじゃないかな。

本来ならそこを始点に、他の人間関係に応用していく、と。

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しかしながら私は、自分の周囲の人が独自に感情を持っているという事実が
ハラに落ちていないらしい。

多分発達段階の恐らく最初の関門「母子分離」
これが出来ていなかったんだと思う。

唖然、呆然。

自分が立ったスタートラインがあまりにも手前過ぎて。